日本のレトリック
言語に絶する思いや事柄、日本人はそれらをどう表現してきたのか。古来よりの歌の世界にその鍵を求め、言語の技を論考する。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 897円(税込)
- Cコード:0181
- 整理番号:ア-8-1
- 刊行日:
1994/10/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ISBN:4-480-08158-5
- JANコード:9784480081582
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一般に言葉とは、思考を表現するものといわれている。しかし、本当に心の中にあるすべてのことを言葉にできるのだろうか。自然の美しさ、恋の思い…言語に絶するこれらを表現するために古来より用いられてきたのが「言葉のあや」=レトリックである。『古今集』などの和歌から現代のコマーシャル・コピーにいたるまで、日本人の言葉の秘密をさぐり、さまざまなレトリックの可能性を論考する。
1 仕立て―仕組まれた場違い
2 見立て―視線の変容
3 姿―見得を切る言葉
4 対句―意味に先立つ形
5 寄物陳思―思いに染まる言葉
6 掛詞―話題の交錯
7 縁語―言葉の連鎖反応
8 本歌取―創造のための引用
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