北村透谷
近代日本の知的混乱の不幸を象徴する透谷。『楚囚之詩』『蓬莱曲』など、詩と批評にその思考実験の軌跡をたどり、灼熱の精神を浮き彫りにする。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 999円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:オ-8-1
- 刊行日:
1994/10/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:304
- ISBN:4-480-08160-7
- JANコード:9784480081605
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江戸期のデカダンスを濃く曳きながら、文明開化による破壊と建設をおこなおうとしていた近代日本。詩人であり、思想家でもある北村透谷は、その知的混沌の不幸を背負いつつ新たな文学の可能性を追求した。近代精神の深い亀裂にみまわれたその作品『楚因之詩』『蓬莱曲』を中心に、評論・随筆、晩年の叙情詩まで、一人の天才の栄光と悲惨、壮大な思考実験の軌跡をたどる。
第1章 アンビションと初期漢詩
第2章 回心
第3章 『楚因之詩』
第4章 バイロンの翳
第5章 『蓬莱曲』(一)
第6章 『蓬莱曲』(二)
第7章 恋愛と風流―批評文(一)
第8章 自然と社会―批評文(二)
第9章 最後の抒情詩
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