構造と解釈

渡邊 二郎

構造主義(レヴィ=ストロース)と解釈学(ハイデッガー、ガダマー)――どちらが優れた哲学的認識か? 二〇世紀の二大潮流を関連づけて論じる。

構造と解釈
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,260円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ワ-3-1
  • 刊行日: 1994/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:4-480-08161-5
  • JANコード:9784480081612
渡邊 二郎
渡邊 二郎

ワタナベ ジロウ

1931年10月15日、東京に生まれる。1949年、東京大学入学、53年、文学部哲学科卒業。58年、大学院人文科学研究科哲学専門博士課程、単位修得満期退学。63年、論文「ハイデッガー哲学の研究」により、文学博士(東京大学)。1958年、成城大学文芸学部専任講師。62年、助教授。64年、東京大学文学部助教授。67-69年、フンボルト財団奨学生として、ドイツのフライブルク大学に研究滞在。78年、東京大学文学部教授。92年、放送大学教養学部教授、東京大学名誉教授。2002年、放送大学名誉教授。日本哲学会委員長、哲学会理事長、実存思想協会理事長、日本シェリング協会会長、世界哲学会運営委員、日本学術会議哲学研究連絡委員長、等を歴任。2008年2月12日、膵臓癌のため逝去。

この本の内容

ソシュールの言語学から始まり、レヴィ=ストロースの人類学によって現代思想として定着をみた「構造主義」。一方、ディルタイに源を発し、ハイデッガーとガダマーによって20世紀の中心的な哲学思想となった「解釈学」。さて、「構造主義」はいかなる「解釈学」的前提にもとづいて成り立つ思想であるのか。また、逆に「解釈学」はどのような「構造」を内に秘めて成り立つ哲学なのか。加えて、この二つの哲学思想のどちらがより優れた認識なのか。従来、個別に論じられがちだった、この20世紀の二大潮流の連関を見極め、近代科学的な構造認識の意義と限界を検討する。

この本の目次

「構造と解釈」への問い
構造主義の登場
構造主義における構造
構造分析の実例とその帰結
構造主義への批判
近代科学の背景
近代的知の射程
ラッセル批判
ディルタイと解釈学
ハイデッガーの解釈学的現象学〔ほか〕

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