若き日のカフカ
幼年期における父親の影、都市プラハの風土と特異な言論環境、文学とのアンビヴァレントな関係等、幼青年時代を描きカフカ評伝の空白をうめる。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,275円(税込)
- Cコード:0198
- 整理番号:ウ-4-1
- 刊行日:
1995/08/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ISBN:4-480-08220-4
- JANコード:9784480082206
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「書くこと」と「生きること」とが独自の緊密な統一体を作っているカフカの文学。それゆえに、作品を読むことが、必然的にカフカの生の探究へと私たちを誘うのだろう。幼年・青年時代に決定的な影響をあたえた「父親」の意味、対父親関係の延長としての外界との関係、プラハという独特な都市の環境、とりわけ、公用語でありながらその貧しさを露呈するプラハ・ドイツ語の位置づけ、カフカにとって1912年という年のもつ決定的な意義…親友マックス・ブロートの手になる唯一の伝記の空白を埋め、渉猟の限りを尽くしてカフカ文学の原郷に迫る。
幼年時代、両親の家、小学校
高等学校(1893―1901年)
世紀の転換期のプラハ
大学と司法修習生時代(1901―1907年)
就職した初めの数年(1907―1912年)
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