ことばとからだの戦後史
「他者」に向かう存在の根拠を、逃れようのない「からだ」に求め、独自な演劇活動を通じて真の「ことば」へと至る四十年の歩み。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 966円(税込)
- Cコード:0137
- 整理番号:タ-13-1
- 刊行日:
1997/02/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ISBN:4-480-08327-8
- JANコード:9784480083272
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死をむかえる前、いのちの流れの切り替わる時というのがある。61歳に至り、昏迷のなかからその時を自覚した著者が、「からだ」と「ことば」を通して紡ぎ出してきた自らの軌跡をたどる。「他者」とのかかわりの歴史のなかから掬い上げる、「ことば」が孕んできたさまざまな思いや感情、「からだ」を解き放って、はじめて見いだした深い悲しみと愛…。独自の演劇活動と社会の歩みをふりかえる。
プロローグ 六十一歳の越え方
1 はじめに「からだ」ありき(からだの海にざわめき立つ波
落穂捨て 一九四五 ほか)
2 レッスンへ(からだ、風のごとく
こえによって「よむ」ということ ほか)
3 他者への歩み(皐月の花はむらさきのいろ
援助するということ ほか)
エピローグ 断章―「愛」そして「他者」
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