錯乱のニューヨーク
過剰な建築的欲望が作り出したニューヨーク/マンハッタンを総合的・批判的にとらえる伝説の名著。本書を読まずして建築を語るなかれ!
【解説: 磯崎新 】
人間の欲望と一致するある神話的な到達点を自らの手で目ざし、現代文化の基礎として複合的な超過密文化を生み出した都市マンハッタン。理論のユートピア=摩天楼、理想主義の断片=ロックフェラー・センター、予想外の突然変異=ラジオシティ・ミュージックホール…。地表上をグリッドに仕切り数々の建築物を打ち立てたこの都市の誕生・成立・発展の過程、さらにその可能性と限界を、多くの貴重図版とともにエキサイティングに描き出す。現代建築の巨人による伝説の書、待望の文庫化。この書を読まずして、現代建築を語るなかれ。
前史
第1部 コニーアイランド―空想世界のテクノロジー
第2部 ユートピアの二重の生活―摩天楼
第3部 完璧さはどこまで完璧でありうるか―ロックフェラー・センターの創造
第4部 用心シロ!ダリとル・コルビュジエがニューヨークを征服する
第5部 死シテノチ(ポストモルテム)
補遺 虚構としての結論
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