江戸はこうして造られた
家康江戸入り後の百年間は謎に包まれている。海岸部へ進出し、河川や自然地形をたくみに生かした都市の草創期を復原する。
【解説: 野口武彦 】
徳川家康が「江戸入り」して以来の百年間は謎に包まれている。たびかさなる「天下普請」によって都市インフラが整備され、戦国時代の江戸湊は百万都市「大江戸」に変貌した。そして、江戸の前史は地下深く埋もれてしまったのである。江戸の原型とは、いったいどのようなものだったのか?それは、入間川(隅田川)といまはなき日比谷入り江の間に突き出た半島、「江戸前島」だった。こうして、江戸の記憶がつぎつぎと復原されていく。臨海の低地にはじめて進出した私たちの祖先は、継続的な埋め立てと土木事業をつみ重ねながら、膨大な物資や労働力の需要をまかなうべく、一大流通圏をつくりあげていったのである。
第1章 都市の記憶(江戸の位置
中世の江戸湊 ほか)
第2章 奪われた江戸前島(家康の江戸入り
徳川の江戸建設 ほか)
第3章 日光造営の深慮遠謀(利根川から見た江戸
江戸と日光)
第4章 「寛永図」の世界(三都物語
「寛永図」の江戸 ほか)
第5章 大江戸の成立(明暦大火と復旧
江東地区の市街化 ほか)
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