新編 八犬伝綺想
『八犬伝』は『ハムレット』か!? シェイクスピアからイーグルトンまで軽やかに横断し、綺想を広げて読みとく、八犬伝の隠された物語。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,155円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:コ-14-1
- 刊行日:
2000/02/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:336
- ISBN:4-480-08540-8
- JANコード:9784480085405
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曲亭馬琴の代表作『南総里見八犬伝』。歌舞伎でもおなじみのこの長い物語は、はたしてたんなる「勧善懲悪の封建的冒険活劇」なのか。かろやかに境界をとびこえて、綺想を広げてみよう。たとえば、ユートピア・安房の「大いなる母」のもとへ集まる犬士たちは、ミシシッピを筏で流れ下るハックルベリー・フィンだ。浜路を拒絶する犬塚信乃は、オフィーリアの死に安堵するハムレットだ。―「水」や「少年」「竜」などをキーワードに、トウェインやメルヴィルを重ね、イーグルトン、ユングをひきながら、八犬伝に近代の人間像を読み解く、比較文学からの八犬伝論。新編として、「江戸の二重王権」「『八犬伝』の海防思想」の二論文を増補。
1 八犬伝綺想(竜の宮媛
玉なすごとき玉梓
こよなき仇―破滅と旅発ち ほか)
2 江戸の二重王権―『南総里見八犬伝』再考(神余・金碗氏の意味するもの
外来王と流され王
母の身体と父の排除)
3 『八犬伝』の海防思想
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