聖なるものの社会学
世俗化の極致に誕生した20世紀の新しい〈聖〉。映画、賭博、カリスマ指導者、戦争などに内在する聖なるもののありようから現代社会を考察する。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 998円(税込)
- Cコード:0136
- 整理番号:カ-15-1
- 刊行日:
2000/04/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:4-480-08550-5
- JANコード:9784480085504
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近・現代を貫く世俗化の極致に、人びとは新しい“聖”を生み出した。ではそれらは、どのようなすがたで私たちの前に立ちあらわれるのか。“死の聖”を否定し、官寮機構的な他界のイメージをふりまくアメリカ映画。ラテン・アメリカ社会において賭博が体現する価値。新しい「政党国家」が生み出したカリスマ的指導者・ヒトラー。「総力戦」という新次元を迎えて、最高度の幻惑と麻痺と迷妄と、そして法悦と畏怖との交互作用で現代を支配する戦争。死・僥倖・権力・戦争のそれぞれから、“聖”の世界の存在と領域をあきらかにする。
1 死の表象―アメリカ映画における(官庁的な他界
“死の聖”の否定 ほか)
2 金のつかい方―ラテン・アメリカにおける日常経済と賭博(貯蓄と浪費
“動物の賭” ほか)
3 カリスマ的権力―偶像としてのアドルフ・ヒトラー(権力の性質と諸形態
“霊威的指導者”ヒトラー ほか)
4 戦争のめまい(近代戦の誕生
戦争の予言者たち ほか)
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