魔術と錬金術
認識の一つの型としての魔術は自然を有機的統一体と見、大宇宙と小宇宙の照応を信じた自然哲学者の壮大な宇宙観だった。近代知の脱構築。
【解説: 神谷光信 】
新プラトン主義、ヘルメス思想、占星術…。ミクロコスモスとマクロコスモスの照応を信じた「魔術の知」は、自然哲学の一つの型であり、有機的生命論であった。古代、地中海という風土に生まれたこの思考様式は、中世以降、異端視され排斥され続けてきたが、ルネサンス期に蘇り、硬直・枯渇化した西欧文化に霊感を与えつつ広がった。今なお閉塞状況にある近代知にパラダイム転換を迫る大きな可能性を秘めている。本書は、迷宮におけるアリアドーネの糸となって、読者を導き、驚くばかりの明晰さで魔術・錬金術の宇宙を開示する。
第1部 魔術(ルネサンスと魔術
魔術の復権
黒魔術
魔術観の歴史)
第2部 錬金術(錬金術の意味
象徴と作業
完全なる生
中世・ルネサンスの土壌で)
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