永遠の歴史
巨人ボルヘスの時間論を中心とした哲学的エッセイ集。宇宙を支配する円環的時間を古今の厖大な書物に分け入って論じ、その思想の根源を示す。
時と永遠、比喩と象徴、主題と変奏、それは「原型とその反映」であり、また「一と多」でもある。永遠、象徴、主題は原型であり、一である。時と比喩と変奏は原型の反映であり、一の多様な形象である。永遠に対する時間の世界、一語に対する多語の世界を探求し造形することこそが、人間的な営為の本源にほかならない。20世紀の世界文学に屹立する鬼才ボルヘスの文学・思想の根源を示す、珠玉の哲学的エッセイ集。
永遠の歴史
ケニング
隠喩
循環説
円環的時間
『千夜一夜』の翻訳者たち
覚え書二篇
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