自己の意識には、他者と普遍的に共有する領域がある――。二十世紀を代表する天才物理学者が、古代インド哲学の影響を受けたその思想を語る。

わが世界観
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,155円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:シ-15-1
  • 刊行日: 2002/04/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-08689-7
  • JANコード:9784480086891

この本の内容

量子論の基礎を築き、分子生物学への道を拓いた、20世紀の天才理論物理学者シュレーディンガー。その科学的見地は、根底の部分で、ウパニシャッド哲学などの影響を受けた独自の思索に支えられていた。なぜ、自分が感じること考えることには、別の人間と共通する部分があるのか―。人間の言葉や記憶や意識の発生過程を通して、彼は論じていく。個々の自我を形成している意識は、世界のすべてを包含する普遍的なものと一つに繋がっているのだ、と。哲学的思想を綴った「わが世界観」に、死の直前に記された「自伝」を併録する。

この本の目次

シュレーディンガー自伝
わが世界観(道を求めて(形而上学一般について
好ましからざるバランス・シート
哲学的驚嘆 ほか)
現実とはなにか(思惟と存在、あるいは精神と物質との二元論を放棄する理由
われわれは、言語上の了解によってのみ、共有する世界を知る
了解の不完全性について ほか))

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