宗教の理論
聖なるものの誕生から衰滅までをつきつめ、宗教の根源的核心に迫る。文学、芸術、哲学、そして人間にとって宗教の〈理論〉とは何なのか。
ミシェル・フーコーをして「今世紀で最も重要な思想家のひとり」と言わしめたジョルジュ・バタイユは、思想、文学、芸術、政治学、社会学、経済学、人類学等で、超人的な思索活動を展開したが、本書はその全てに通底・横断する普遍的な“宗教的なるもの”の根源的核心の考察を試みる。その視線が貫いていく先にある宗教の“理論”は、あくまで論理的な必然性まで突き詰められたものであり、矛盾に満ちた存在“人間”の本質を、圧倒的な深みをもって露呈させる。バタイユ死後に刊行された、必読のテクスト。
第1部 基本的資料(動物性
人間性と俗なる世界の形成
供犠、祝祭および聖なる世界の諸原則)
第2部 理性の限界内における宗教―軍事秩序から産業発展へ(軍事秩序
二元論とモラル
媒介作用
産業の飛躍的発展)
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