聖なるものの誕生から衰滅までをつきつめ、宗教の根源的核心に迫る。文学、芸術、哲学、そして人間にとって宗教の〈理論〉とは何なのか。

宗教の理論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,155円(税込)
  • Cコード:0114
  • 整理番号:ハ-12-3
  • 刊行日: 2002/11/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-08697-8
  • JANコード:9784480086976
ジョルジュ・バタイユ
ジョルジュ・バタイユ

バタイユ,ジョルジュ

1897〜1962年。フランスの思想家。美学・考古学の雑誌「ドキュマン」、左翼政治団体〈民主共産主義サークル〉、〈社会学研究会〉、秘密結社〈アセファル〉などで活動。大戦中『内的体験』などを執筆。戦後、書評誌「クリティック」を中心に広範で尖鋭的な論陣を張る。著書に『エロティシズム』『呪われた部分』『至高性』『眼球譚』などがある。

湯浅 博雄
湯浅 博雄

ユアサ ヒロオ

1947年生まれ。フランス文学・思想。東京大学総合文化研究科教授。

この本の内容

ミシェル・フーコーをして「今世紀で最も重要な思想家のひとり」と言わしめたジョルジュ・バタイユは、思想、文学、芸術、政治学、社会学、経済学、人類学等で、超人的な思索活動を展開したが、本書はその全てに通底・横断する普遍的な“宗教的なるもの”の根源的核心の考察を試みる。その視線が貫いていく先にある宗教の“理論”は、あくまで論理的な必然性まで突き詰められたものであり、矛盾に満ちた存在“人間”の本質を、圧倒的な深みをもって露呈させる。バタイユ死後に刊行された、必読のテクスト。

この本の目次

第1部 基本的資料(動物性
人間性と俗なる世界の形成
供犠、祝祭および聖なる世界の諸原則)
第2部 理性の限界内における宗教―軍事秩序から産業発展へ(軍事秩序
二元論とモラル
媒介作用
産業の飛躍的発展)

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