意識に直接与えられたものについての試論 ─時間と自由
強度が孕む〈質的差異〉、自我の内なる〈多様性〉からこそ、自由な行為は発露する。後に『時間と自由』の名で知られるベルクソンの第一主著。新訳。
「あの苦しみはこの苦しみより大きい」、「これを欲するわたしとあれを欲するわたしとが衝突する」などと口にするとき、私たちは何を比較し、何を対立させているのか、ベルクソンは、人間の内的事象に固有の表現を、言語の限界線上に模索してゆく。感覚や情緒など互いに比較不能な純粋に質的な諸状態、それらが相互浸透する多様性、さらにその多様性が“持続”において展開する有機能組織化…。本書では、これらの考察を通じて、全く動的に再編された斬新な行為論・自由論が呈示される。『時間と自由』の通称でも知られるベルクソン第一主著の新訳。
第1章 心理的諸状態の強度について(強度量と外延量
数々の深い感情
美的な感情 ほか)
第2章 意識的諸状態の多様性について―持続の観念(数的多様性と空間
空間と等質的なもの
等質的時間と具体的持続 ほか)
第3章 意識的諸状態の有機的組織化について―自由(物理的決定論
心理的決定論
自由な行為 ほか)
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