暗黒日記 3

清沢 洌 著 , 橋川 文三 編集

官僚と軍人の政治が、こうも日本をめちゃにさせてしまった――昭和20年、空襲下に綴った逼迫の記録。硬骨の評論家の絶筆。
【解説: 北岡伸一 】

暗黒日記 3
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,680円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:キ-11-3
  • 刊行日: 2002/08/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:480
  • ISBN:4-480-08713-3
  • JANコード:9784480087133
橋川 文三
橋川 文三

ハシカワ ブンソウ

1922年-1983年。長崎県(現対馬市)生まれ。東京帝国大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を教える。日本浪曼派、超国家主義、農本主義などの思想を研究し執筆活動を行う。主な著書に、『日本浪曼派批判序説』『近代日本政治思想の諸相』(以上、未来社)『現代知識人の条件』(徳間書店)『歴史と体験』(春秋社)『西郷隆盛紀行』(朝日新聞社)『昭和維新試論』(ちくま学芸文庫)『黄禍物語』『橋川文三著作集』増補版全10巻(以上、筑摩書房)『ナショナリズム──その神話と論理』(紀伊国屋書店)。

この本の内容

昭和17年12月、評論家・清沢洌はある決意をもって日記を書きはじめた。のちに『暗黒日記』の名で知られるようになるこの日記は、戦後に外交史を書くための資料とすることを企図して、戦時下の政治や社会にあらわれた種々の病理現象に対する観察や批判を詳細に記したものであった。彼が痛烈に批判した現象の多くは、日本社会が長く培ってきた病理的傾向の最も凝縮された姿であり、その批判は、現在の日本を考えるに際してもきわめて示唆に富んでいる。優れたリベラリストがのこした後世への遺言ともいうべき貴重な記録。第3巻には、昭和20年、急逝直前までを収録。

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