アラビア・ノート
定住を頽廃と観ずる「移動哲学」とは。沙漠の民の中にとびこんで、厳しい自然と戦いながら生きる人々の考え方を堀り下げたアラブ文化論の名著。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,260円(税込)
- Cコード:0139
- 整理番号:カ-21-1
- 刊行日:
2002/10/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:304
- ISBN:4-480-08726-5
- JANコード:9784480087263
- 在庫 ×
「アラブ」とはだれか。定住は頽廃につながるとする「移動哲学」。1960年代末から、サウディ・アラビアはメッカにほど近い地で、砂漠の民のただなかにとびこみフィールドワークを重ねた著者は、アラブの家族と寝食を共にし、語り合い、ありのままの暮らしのディテールを見つめることから、厳しい自然と戦いながら生きる彼らの、西欧とも私たちとも異質なものの見方、考え方、生活哲学をていねいに考察していく。しなやかな目と距離感で異文化の本質を掘り下げた不朽の名作。
1 日記より―あるアラビアの一日(マリアムの憂鬱
夜のつどい
荒野の朝 ほか)
2 フィールド・ノートより―荒野に生きる人々(食べること、飲むこと
伝統衣装、イスラームと沙漠の産物
住いは女のもの ほか)
3 雑記帳より―移動文化を考える(町のアラブと沙漠のアラブ
アラブのものの見方
アラブとのつきあい)
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