宗祖ゾロアスター
ゾロアスターとは何者か。プラトンからニーチェに至る哲学者を魅了した伝説的存在、その謎に満ちた生涯・正典を妖しい霧の中に分け入り探る。
ゾロアスターは多くの姿と名をもつ。預言者、魔術師、占星術師、ザラスシュトラ、ゾロアストレス、ツァラトゥストラ…「古代神学」の系譜ではモーセやピュタゴラスと並ぶ賢者としての、さらにはイエスの降誕を伝えたとされる東方三博士のはるかな祖先としての、下ってはニヒリズムの超克者たるニーチェの分身としてのゾロアスター。幾多の宗教批判者、さらに聖典の探索や儀礼の調査に赴いた東洋学者や探検家も、この謎に満ちた開祖のイメージをさまざまに彩った。本書は、ヨーロッパによるアジア理解の歴史の中にゾロアスター像の変遷を辿る、類のない文化史=精神史の試みであり、この著者にして初めて書きえた意欲作である。
第1章 ゾロアスター伝説(年代の謎
王・魔術師・占星術者 ほか)
第2章 正典を求めて(アンクティル=デュペロンの探求
インドへ ほか)
第3章 ゾロアスターの生涯(フワルナフ托胎
父と母 ほか)
第4章 イメージと歴史の交錯(偉大なる神アフラ・マズダー
火の祭儀 ほか)
第5章 コスモロジーから終末へ(アジアの魂
始元に二霊あり ほか)
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