エロティシズム

ジョルジュ・バタイユ 著 , 酒井 健 翻訳

人間存在の根源的な謎を、鋭角で明晰な論理で解き明かす、バタイユ思想の核心。禁忌とは、侵犯とは何か? 待望久しかった新訳決定版。

エロティシズム
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,575円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ハ-12-5
  • 刊行日: 2004/01/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:496
  • ISBN:4-480-08799-0
  • JANコード:9784480087997
ジョルジュ・バタイユ
ジョルジュ・バタイユ

バタイユ,ジョルジュ

1897〜1962年。フランスの思想家。美学・考古学の雑誌「ドキュマン」、左翼政治団体〈民主共産主義サークル〉、〈社会学研究会〉、秘密結社〈アセファル〉などで活動。大戦中『内的体験』などを執筆。戦後、書評誌「クリティック」を中心に広範で尖鋭的な論陣を張る。著書に『エロティシズム』『呪われた部分』『至高性』『眼球譚』などがある。

酒井 健
酒井 健

サカイ タケシ

1954年、東京生まれ。東京大学大学院修了。パリ大学でバタイユ論により博士号取得。現在、法政大学教授。著書に『ゴシックとは何か』(サントリー学芸賞)、『バタイユ』などがありバタイユの訳書も多い。

この本の内容

労働の発生と組織化、欲望の無制限な発露に対する禁止の体系の成立、そして死をめぐる禁忌…。エロティシズムの衝動は、それらを侵犯して、至高の生へ行き着く。人間が自己の存続を欲している限り、禁止はなくならない。しかしまた人間は、生命の過剰を抑え難く内に抱えてもいる。禁止と侵犯の終りなき相克にバタイユは人間の本質を見ていった。内的体験と普遍経済論の長い思考の渦から生まれ、1957年に刊行された本書によって、エロティシズムは最初にして決定的な光を当てられる。バタイユ新世代の明快な新訳で送る、待望の文庫版バタイユの核心。

この本の目次

第1部 禁止と侵犯(内的体験におけるエロティシズム
死に関係した禁止
生殖に関係した禁止
生殖と死の類縁性
侵犯 ほか)
第2部 エロティシズムに関する諸論文(キンゼイ報告、悪党と労働
サドの至高者
サドと正常な人間
近親婚の謎
神秘主義と肉欲 ほか)

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