テアイテトス 知識について
知識とは一体何か。西洋哲学草創期にあらわれたこの本格的省察は、読者に限りない哲学的思考を促し、刺激を与える。新訳文庫オリジナル。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,365円(税込)
- Cコード:0110
- 整理番号:フ-22-1
- 刊行日:
2004/03/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:336
- ISBN:4-480-08818-0
- JANコード:9784480088185
- 在庫 ×
知識とは一体何か。古代ギリシアで、初めて生まれた本格的省察。ソクラテスは、幾何学の天才であった若者テアイテトスを相手に、人間の経験のあらゆる領域に及んで、知識とは何かを問う。問うのみで答えを示さないソクラテスは、「知覚」「真なる判断」「真なる判断に説明が付け加わったもの」という、テアイテトスの精神が生んだ“子どもたち”を次々と吟味し検討した後、冷酷に否定する。認識と意味に関して西洋哲学草創期にあらわれたこの論考は、今もなお、読者に哲学的思考を促し、考えるための刺激となる数々の議論と、挑戦しがいのある難問に満ちている。
第1部 知識の第一定義「知覚が知識である」の提示、展開、批判
第2部 知識の第二定義「真なる判断が知識である」の提示と批判
第3部 知識の第三定義「真なる判断に説明が加わったものが知識である」の提示と批判
訳注
補注1 判断のポイント
補注2 構造化された能力
補注3 「名と名の織り合わせ」(『テアイテトス』)から「名と述語の織り合わせ」(『ソピステス』)へ
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