ザ・ヌード ─理想的形態の研究

ケネス・クラーク 著 , 高階 秀爾 翻訳 , 佐々木 英也 翻訳

古代ギリシャで成立以来、人間的な経験を強く喚起させたがゆえ文明の表象になった裸体像。その流れを包括的に跡づけ、創作の本質に迫る名著。

ザ・ヌード ─理想的形態の研究
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 2,310円(税込)
  • Cコード:0170
  • 整理番号:ク-9-1
  • 刊行日: 2004/06/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:704
  • ISBN:978-4-480-08858-1
  • JANコード:9784480088581
高階 秀爾
高階 秀爾

タカシナ シュウジ

1932年東京生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院およびパリ大学で近代美術史を専攻。国立西洋美術館館長をへて現在、大原美術館館長、東京大学名誉教授。ルネサンスから現代美術まで、あるいは西洋美術から日本美術まで、 広い視野に基づく知性と独自の感性を駆使した明晰な研究と評論で知られる。『ルネッサンスの光と闇』で芸術選奨文部大臣賞受賞。『20世紀美術』、『日本近代美術史論』、 『ゴッホの眼』、『想像力と幻想』などの著書のほか、クラーク『ザ・ヌード』、ウィント『芸術と狂気』などの訳書も多い。

この本の内容

均整がとれ、自信にあふれたヌード―人間の裸体像は理想的な造形表現とされ、古代ギリシアで成立後、西欧の美術史の流れにおいて様々に変貌し、今日に及んでいる。時代や文化を越えて多くの人々の胸を打つ優れた肉体表現を多数取り上げ、それぞれのイメージが喚起する官能性・悲劇性・躍動・陶酔・謙譲などの人間的な感情・経験の表現における芸術性を論じる。濃密で錯綜を極めた裸体の森に分け入り、創作活動の本質についてユニークかつ深い洞察を与える名著。第7回日本翻訳出版文化賞受賞。

この本の目次

はだかと裸体像
アポロン
ヴィーナス

悲劇性
陶酔
もうひとつの流れ
自己目的としての裸体像

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