死を与える

ジャック・デリダ 著 , 廣瀬 浩司 翻訳 , 林 好雄 翻訳

キルケゴール『おそれとおののき』、パトチュカ『異教的試論』などの詳細な読解を手がかりに、デリダがおそるべき密度で展開する宗教論。

死を与える
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,470円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:テ-2-3
  • 刊行日: 2004/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:4-480-08882-2
  • JANコード:9784480088826

この本の内容

最愛の息子イサクを犠牲に捧げよと神に命じられたアブラハムはモリヤ山へと向かう。息子に死を与え、その死を神に与えようとした瞬間、その手は押しとどめられる。この二重の贈与の瞬間に何が起きたのか。この出来事が課す無限の分裂の中で、アブラハムはどんな責任を果たし、どんな倫理に従っているのか。そして、この出来事の記憶は、現代のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教に何を伝えているのか。キルケゴール『おそれとおののき』、パトチュカ『異教的試論』などの詳細な読解を手がかりに、デリダがおそるべき密度で展開する宗教論。’90年代デリダの代表作。本邦初訳。

この本の目次

死を与える(ヨーロッパ的責任のさまざまな秘密
死を―奪い取るべきものとして与えることと、与えることを学び取ることの彼方で
誰に与えるか(知らないでいることができること)
tout autreはtout autreである(およそ他者というものは/まったく他なるものは、あらゆる他者である/まったく他なるものである))
秘密の文学―不可能な父子関係(秘密の試練―“一者”にも“他者”にも
“父”と“子”と“文学”
“一”以上に)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可