乳房論
乳幼児を養い、男を欲情させ、芸術家に愛でられ、法規制で隠蔽される、女の乳房。その所有者は誰なのか。魅力的な多数の図版で読む文化史。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,575円(税込)
- Cコード:0170
- 整理番号:ヤ-13-1
- 刊行日:
2005/01/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:480
- ISBN:4-480-08893-8
- JANコード:9784480088932
- 在庫 ×
女性の乳房は、さまざまな意味を与えられてきた。乳幼児を養うもの、男性によって愛撫されるもの、芸術家にインスピレーションを与えるもの、法規制によって隠蔽を義務付けられるもの、そして女性自身のもの。それは、乳房を所有しているのは誰なのか、という問題にも直結してくる。各種の社会体制や欲望の対象になってきた乳房を、古代から現代にいたるまで総覧する文化史。図版多数。
序章 移り変わる意味
第1章 聖なる乳房―女神、女神官、聖書に登場する女性、聖女、聖母
第2章 エロティックな乳房―「天空の形をした球」
第3章 家庭的な乳房―オランダの間奏曲
第4章 政治的な乳房―国家のための乳房
第5章 精神分析学上の乳房―注目される体
第6章 商品化された乳房―コルセットからサイバー・セックスまで
第7章 医学的乳房―命を与えるものと命を破壊するもの
第8章 解放された乳房―政治、詩、そして絵画
第9章 危機にある乳房
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