現代思想としてのギリシア哲学
西洋文化の根源・ギリシア哲学は、現代に似た状況から発祥していた。存在神秘に覚醒したその思想を再検討し、現代思想を鍛え直す。
【解説: 永井均 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,260円(税込)
- Cコード:0110
- 整理番号:コ-21-1
- 刊行日:
2005/04/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:352
- ISBN:4-480-08906-3
- JANコード:9784480089069
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近代ヨーロッパ文化の源泉であるギリシア哲学は、現代思想に類似した、「神の死」とも言うべき状況の中から発祥したものだった。人間にとって最も根源的な問題といえる「在ることの不思議」に覚醒し、無常や不条理といった否定性を含みこんだまま、二元論を超克しつつ存在驚愕(タウゼマイン)を直視した、タレス、ソクラテス、プラトンら西洋哲学の開祖たち。人類史上画期的な出来事としてのギリシア哲学を、新たな視座から精緻に検討し、現代思想を鍛えなおす。
序章 月から落ちてきた眼
第1章 哲学誕生の瞬間―タレス
第2章 逆説の宇宙―ヘラクレイトス
第3章 存在の永遠―パルメニデス
第4章 非知の技法―ソクラテス
第5章 ギリシアの霊性―プラトン
第6章 あたかも最期の日のように―M.アウレリウス
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