「戦艦大和」と戦後 ─吉田満文集

吉田 満 著 , 保阪 正康 編集

栄光と悲惨の歴史的ドキュメント「戦艦大和ノ最期」と、日本という国のあり方、日本人の生き方を考える珠玉のエッセーを集成。
【解説: 保阪正康 】

「戦艦大和」と戦後 ─吉田満文集
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,575円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ヨ-10-1
  • 刊行日: 2005/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:544
  • ISBN:4-480-08927-6
  • JANコード:9784480089274
保阪 正康
保阪 正康

ホサカ マサヤス

評論家。ノンフィクション作家。一九三九年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。出版社勤務を経て著述活動に入る。日本近代史(とくに昭和史)の実証的研究、医学・医療の分野を検証する作品を発表している。第52回菊池寛賞受賞。本書と関連する時代をテーマとしたものに『五・一五事件─橘孝三郎と愛郷塾の軌跡』(中公文庫)、『死なう団事件─軍国主義下のカルト教団』(角川文庫)などがある。

この本の内容

1945年4月、大日本帝国の象徴、戦艦「大和」は沖縄に向かう特攻作戦を行なった。この戦いで九死に一生を得た著者は、その極限の体験を名著『戦艦大和ノ最期』として発表。死地に赴いた兵士たちは、葛藤のなか、死ぬことの意義を見出そうと煩悶する。「大和」出撃から戦闘、沈没までを、明晰な意識のもと冷静な筆致で描くことにより、戦争とはいかなるものかが如実に表わされ、その背後に戦争の虚しさが漂う。後に著者は、戦いに散華した者の死の意味を問い続け、戦後日本の在り方に対して意義を唱える。戦争と平和、日本という国、日本人の生き方を問う著者渾身のエッセイを集成。

この本の目次

戦艦大和ノ最期
「戦艦大和ノ最期」初版あとがき
「戦艦大和ノ最期」決定稿に寄せて
「鎮魂戦艦大和」あとがき
「鎮魂戦艦大和」文庫版に寄せて
「戦艦大和ノ最期」初出テクスト
「戦艦大和ノ最期」をめぐって
死を思う
死・愛・信仰
異国にて
戦争協力の責任はどこにあるのか
一兵士の責任
戦中派の求める平和
散華の世代
戦没学徒の遺産
海軍という世界
青年は何のために戦ったか
平和への一歩
書いても書いても書いても…
戦後日本に欠落したもの
死者の身代りの世代
戦中派の死生観

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