幻想の東洋 上 ─オリエンタリズムの系譜
西洋はいかに東洋を表象したか。伝承・図像を渉猟する比類なき夢想の考古学。上巻は、古代異教世界の歴史意識から中世の聖人伝説を博艘する。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,260円(税込)
- Cコード:0120
- 整理番号:イ-30-1
- 刊行日:
2005/10/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:352
- ISBN:4-480-08944-6
- JANコード:9784480089441
- 在庫 ×
西欧は東洋をどのように表象してきたのだろうか。とりわけエドワード・サイードによる問題提起以降、“オリエンタリズム”は最もアクチュアルな思想的主題のひとつである。本書もまた、西欧の東洋に対する知と支配の様式、そのイデオロギー性を批判するというモチーフをサイードと共有するが、時間的・空間的射程ははるかに長く、博捜はいっそう徹底的である。本巻には、古代異教世界の歴史意識に始まり、ユダヤ=キリスト教の普遍主義・終末論・政治神学、さらには使徒トマス伝説・祭司ヨーハンネース伝説など中世的想像力の諸相に及ぶ、第10章までを収録する。1987年度渋沢=クローデル賞受賞作。
序 旅への誘い
1 最古の民・最果ての怪異
2 遍歴する賢者たち
3 秘教の解釈学
4 隠喩としての歴史
5 世の終りと帝国の興り
6 東の黎明・西の夕映え
7 終末のエルサレム
8 楽園の地理・インドの地理
9 秘境のキリスト教インド帝国
10 ―そして大海へ…
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