増補 科学の解釈学
「科学的理性批判」への道
知のヒエラルキーを解体し、現代の哲学状況と切り結ぶ
「知のヒエラルキー」を解体し、科学哲学に「科学的理性批判」という本来の哲学的課題を担わせ、現代の哲学状況と切り結ぶスリリングな論考。
はたして科学は万能なのか。19世紀以来の「科学主義」は、現在なお「自然主義」の衣を纏って生き続けている。本書は「科学主義」と「反科学主義」をともに退け、科学を自然というテクストを解読する解釈学的営みとして捉え直す。ハンソンとクーンの「新科学哲学」、クワインの「知識の全体論」、ウィトゲンシュタインの「アスペクト論」を手がかりに、科学哲学に「科学的理性批判」という本来の哲学的課題を担わせることを目指す。ここに新たに論文3篇を加え、サイエンス・ウォーズや実在論/反実在論など、現代の哲学状況と切り結ぶスリリングな論考。
「科学の論理学」から「科学の解釈学」へ
第1部 科学哲学の構造転換(「科学の解釈学」の目指すもの
生活世界とパラダイム ほか)
第2部 「知識の全体論」をめぐって(知のネットワークとパラダイム
「ロジカル・ネガティヴィズム」の帰趨 ほか)
第3部 ウィトゲンシュタインの問題圏(ウィトゲンシュタインの衝撃
「理論負荷性」とアスペクト知覚 ほか)
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