親鸞・普遍への道
親鸞の信を生きるとは
絶対他力の思想はなぜ、どのように誕生したのか。日本の精神風土と切結びつつ普遍的救済への回路を開いた親鸞の思想の本質に迫る。
【解説: 西谷修 】
親鸞はいかなる人物か。その思想はどのような今日的意義をもっているのか。親鸞に親しむほどに既成教団を否定せざるをえず、浄土真宗の末寺に生まれながらあえて寺院を離れた著者が、一市民として全存在をかけて親鸞の求道に分け入る。自己の無力を知り弥陀の本願に依ることでどのような者も救われるという「絶対他力」の教えは、ケガレを忌み、占い、苦行や作善、祖先崇拝に救いを求めた中世人に、いかばかりの衝撃をもたらしたか。中世の「聖なる世界」の構造をトータルに把握し、そのなかで親鸞が切り開いた「絶対他力」という「普遍への回路」を明らかにする、渾身の著。
序章 柳田國男と真宗
第1章 忌みの風土と専修念仏の誕生
第2章 宿業から煩悩へ
第3章 幻想としての浄土
第4章 仮の認識
終章 中世の真実
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