空間・時間・物質 上
ワイルの一般相対性理論
ヒルベルトを数学の父、フッサールを哲学の母にもった数学の詩人ワイル。アインシュタインを超えて時空の本質を見極めた古典的名著。
ヒルベルトを数学の父に、フッサールを哲学の母にもったワイルは、数学の詩人とも呼ばれ、思索力と表現力において他の追随を許さなかった。その卓越した力量は、一般相対性理論によってドラスティックに変革された空間・時間・物質の関係をみごとに統一的に叙述し、理論生みの親アインシュタイン以上にその本質を描ききったとも評された。本書は、その思考過程や縦横に展開された思索の深さを学ぶための最良のテキストとして評価が高い。翻訳は難解な原著をよく咀嚼し、懇切にその叙述が補われていることでも知られ、理論をめざす学生への格好の贈り物となっている。
第1章 ユークリッド空間:数学的定式化と物理学における役割(同等概念と空間概念
アフィン幾何学の基礎
n次元幾何学の概念。線形代数。二次形式 ほか)
第2章 距離連続体(非ユークリッド幾何学について
リーマン幾何学
平行移動と曲率 ほか)
第3章 空間および時間の相対性(ガリレイの相対性原理
時間的に変化する電磁場の電気力学。ローレンツの相対性理論
アインシュタインの相対性原理 ほか)
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