日本の百年8 果てしなき戦線 1937―1945
日本人の栄光と悲惨
戦争が生み出した幻想とその苛酷な現実。悪夢を生きた体験者のさまざまな記録
日中戦争から太平洋戦争へ戦線は拡大。日本は史上最大の賭けに一切の国力を傾け、そして敗れた。民族の栄光と悲惨、苛酷な現実と悪夢の記録。
開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第8巻は、現代日本の在り方を決定づけた太平洋戦争の時代。日本は史上最大の賭けに国力を傾け、中国大陸から東南アジア、太平洋へと戦線を拡大した。国民は西欧の圧迫を振り払う快挙として迎えたが、やがて苛酷な現実を知ることとなる。日本人の栄光と悲惨を、戦争体験者の記録により浮き彫りにする。
十二月八日の記録
第1部 大陸戦線の内と外(宿命の日中戦争
皇軍の肖像
神話に生きる人びと
日本ゆきづまる)
第2部 太平洋上の賭け(真珠湾からガ島まで
アジアの「国生み」
欲しがりません勝つまでは)
第3部 敗北への道(玉砕あいつぐ
腐敗と崩潰
死の壁に面して)
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