ランダウの構想による
「理論物理学教程」入門篇!
圧倒的に名高い「理論物理学教程」に、ランダウ自身が構想した入門篇があった! 幻の名著「小教程」がいまよみがえる。
【解説: 山本義隆 】
廣重 徹
ヒロシゲ テツ
1928-1975年。神戸市生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。日本大学理工学部教授。理学博士。専門は物理学史。著書に『物理学史1・2』(培風館)『戦後日本の科学運動』(中央公論社)『科学の社会史』(中央公論社、のち岩波現代文庫)など、訳書に『カルノー・熱機関の研究』(みすず書房)『力学・場の理論 物理学小教程』(共訳、東京図書、のちちくま学芸文庫)などがある。
専門に進むまでの基礎課程で使える、簡潔で美しく、現代物理学をも射程に入れた教科書ができないか。それがランダウとリフシッツの新たな「小教程」構想だった。大成功を収めた百科事典ほどの「理論物理学教程“大教程”」から本書へ抽出したのは、力学と電磁気学である。第1部力学は最小作用の原理に始まり、第2部電磁気学も場の理論に始まる。学習者は一気に、経験したことのない目くるめく高みから、現代物理学に通底する概念の眺望を得ることになる。そこからは、量子力学も至近の距離に見えるだろう。よみがえった幻の名著。“大教程”の入門篇。
第1部 力学(運動方程式
保存法則
運動方程式の積分
粒子の衝突
微小振動
剛体の運動
正準方程式
相対性原理
相対論的力学)
第2部 電磁気学(場のなかの電荷
場の方程式
不変な電磁場
電磁波
電磁波の放射)
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