資本主義のパラドックス
ポスト近代の行く末は?
ポスト近代を考えるうえで資本主義をどう位置づけるか。近代を構成する要素を抽出し、この社会の帰結過程を予測する意欲的社会論。
【解説: 多木浩二 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,365円(税込)
- Cコード:0136
- 整理番号:オ-15-2
- 刊行日:
2008/03/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:384
- ISBN:978-4-480-09137-6
- JANコード:9784480091376
- 在庫 ×
近代社会存立の仕組みには、自己否定へ導くダイナミズムが潜んでいる。本書では自身の中に他者を孕むその様を、二つ焦点(=中心点)をもつ楕円になぞらえ、近代の本性に迫る。他者という存在に投資することで初めて成り立つ資本制の構図を明らかにし、その起源を錬金術に求めた。近代の萌芽から帰結まで様々な題材を議論することで、我々の社会の有様を示す。現代社会の問題に真摯に向き合いつつその行く末を論じる、著者の多層的見識が十全に発揮された意欲的論考。
第1部 幻想としての資本主義(資本主義の錬金術
楕円幻想―資本主義の精神と転形期の精神)
第2部 近代という運動(表象の社会論理学
荘厳と透明―転換期のモーツァルト
十九世紀―二人の父の間に)
第3部 終末としての資本主義(世界の終わりの遊園地
環境倫理の未来)
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