増補 明治の迷宮都市
快楽空間が花ひらく
百貨店、パノラマ館、博覧会。急速に近代化する大都市の中で、人々が群り遊興する<仮象の街>が生み出された。闊達な「都市の記憶」が蘇る!
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,260円(税込)
- Cコード:0152
- 整理番号:ハ-29-1
- 刊行日:
2008/03/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:320
- ISBN:978-4-480-09138-3
- JANコード:9784480091383
- 在庫 ×
明治期日本の大阪・東京は、欧米文化を急速に織り込みながら、近代都市へと転生していく。そのはざまに、人々が快楽をもとめて遊歩する、“仮象の街”ともいうべき空間が生み出された。見世物小屋、百貨店、パノラマ館、高塔、博覧会―。都市とは、その存在自体が見世物である。今日も形を変えて残るこれらの空間を通して、都市の記憶を蘇らせる。雑誌連載「アミューズメントスペース事始め」から、映画館・住宅展示場・市中温泉などの論考を収録する増補決定版。
1 都市と見世物小屋の近代
2 死者たちのユートピア
3 世俗の塔の誕生
4 迷路のなかの快楽
5 パノラマ館考
6 博覧会という体験
補遺 アミューズメントスペース事始め
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