近代科学再考
<物理学史>と<科学の社会史>
浮かび上がる科学の深淵
体制化された近代科学はいかにして形成されたか。「物理学史」と「科学の社会史」両方のアプローチからその根源を問い直す。
【解説: 西尾成子 】
廣重徹の科学史研究には、科学思想の展開を科学の内側から捉えようとするものと、科学と社会との関わりを科学の外側から捉えようとするものとがある。前者は生前『物理学史』として世に問われ、後者は『科学の社会史』へと結実した。本書は著者の没後まとめられた論文集であり、観察対象を要素へと還元していく近代科学の方法論や、体制としての現代科学が形成されていく過程を明らかにすることで、〈内〉と〈外〉の両面から照らされた科学の深淵が簡潔かつ見事に浮かび上がっている。近現代の科学史入門として、また歴史的立場から現代科学の諸問題を剔抉してゆく「廣重科学史」の入門として最適の一冊。
1 科学の歴史と現代(科学における近代と現代
問い直される科学の意味―体制化された科学とその変革)
2 科学の思想(19世紀の科学思想
20世紀の科学思想)
3 補(日本の大学の理学部―その科学社会史的側面)
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