ルバイヤット
今このときを楽しめ
人生の無常・宿命・酒への讃美を詠い、世界中で愛読されている十一世紀ペルシャの詩集。本書は、格調高い唯一の文語体・散文訳。
【解説: 南條竹則 】
片野訳『ルバイヤット』一瞥 沓掛良彦
11世紀ペルシャの詩人オマル・ハイヤームの「ルバイヤット」(四行詩集)は、19世紀イギリスの詩人エドワード・フィッツジェラルドの流麗な英訳によって、人生の無常、宿命、酒の讃美などが詠われ、人びとの心を捉えた。その後、各国語に訳され、世界中に名声が広まった。邦訳も、明治以来現在にいたるまで、その数は夥しく、まさに百花繚乱の趣を呈している。本書は、唯一の散文訳として高名なジャスティン・マッカーシーの英訳を底本とした、美しい文語体、散文訳として、「ルバイヤット」邦訳史上屈指の名品として知られるものである。
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