数の現象学
おとなの算数!
4×5と5×4はどう違うの? きまりごとの算数からその深みへ誘う認識論的数学エッセイ。日常の中の数を歴史文化に探る。
【解説: 三宅なほみ 】
いかめしい漢字がならぶ哲学用語も、もとをたどれば日常語に源を発し、西欧の人々にはわかりにくくはないという。自然数・加法減法・分数・倍・積・比率なども、そっ気なく抽象的すぎて見えるかもしれないが、じつは文化の色合いをそこここに残している。現代数学さえも日常の深みに浮いている。その深みを覗き見ると何が見えてくるのか?歴史・文化から教育にも幅広く関心のある数学者ならではの、思いがけない兎穴から入り込んだ興味つきない数の迷宮!タテ×ヨコはなぜ面積?など、子どもに問いつめられる親たちへのヒントも満載。高次の数学の読み解きのヒントにも。
影を背負ってゆらぐ自然数
足し算・引き算に潜む情念
幻想の小数で世界を作る
直線上に変化を刻み込む
次元を異にする3種の乗法
分数は古代文化の集大成
数量化の道を追体験しよう
正比例は自然法則のかなめ
「倍」に見る自然と人間の不和
不安定にゆれる“積”の概念
深層の3角形に根ざす比率
日常の深みに浮く現代数学
数学史コマンテール
数学教育コマンテール
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可