増補改訂 剣の精神誌 ─無住心剣術の系譜と思想
日本剣術史の頂点
千回を越す試合に一度も敗れなかった江戸中期の天才剣客真里谷円四郎。その剣技の成立過程に焦点を当て、日本の「武」の精神文化の深奥を探る。
異端の天才剣客真里谷円四郎義旭。江戸時代中期、一千回を超える他流試合に一度も敗れなかったという桁外れの強さを発揮し、門弟は大名から平士まで一万人以上に及んだ。その剣の流儀は無住心剣術。日本剣術史の上で最高峰の流儀とも賞賛されるが、傑出したゆえの矛盾点も抱えてしまった。本書は、無住心剣術の成立と衰退の過程に焦点を当て、世界に類をみない、剣術を骨格として日本の精神身体文化の形成に深く関わった「武」の思想を解明しようとするものである。旧版に、今回新たに発見された資料を大幅に増補して改訂を施した決定版。多方面で活躍する著者の思想的原点となる主著。
1 無住心剣術の幻影
2 無住心剣術の生い立ち
3 白井亨は無住心剣術を再興したか
4 江戸時代が育てた剣術の技と思想
5 日本の剣術思想にみられる「気」の概念
6 逆縁の出会い―武家思想に与えた禅の影響
7 相ヌケの思想―無住心剣術にみる人間としての武士の悲願
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可