ゲームの理論と経済行動2
J.フォン・ノイマン 著 , O.モルゲンシュテルン 著 , 銀林 浩 監訳 , 橋本 和美 監訳 , 宮本 敏雄 監訳 , 銀林 浩 翻訳 , 下島 英忠 翻訳
協調と結託の数学
第1巻でのゼロ和2人ゲームの考察を踏まえ、第2巻ではプレイヤーが3人以上の場合のゼロ和ゲーム、およびゲームの合成分解について論じる。
J.フォン・ノイマン
ノイマン,J.フォン
1903−57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。ゲッティンゲンでヒルベルトに師事の後、渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた。著書に『量子力学の数学的基礎』、『ゲームの理論と経済行動』(共著)、『自己増殖オートマトンの理論』などがある。
O.モルゲンシュテルン
モルゲンシュテルン,O
1902〜77年。ドイツ、ゲルリッツ生まれの経済学者。ウィーン大学で教鞭を執った後、1938年にプリンストン大学に移る。本書に結実したゲーム理論研究のほか、ビジネス・サイクル理論や国際貿易などについて優れた研究を行った。
銀林 浩
ギンバヤシ コウ
1927年生まれ。東京大学理学部数学科卒業。明治大学名誉教授。数学教育協議会元委員長。著書に『数の科学水道方式の基礎』(麥書房)など、訳書に『ゲームの理論と経済行動』(共訳、ちくま学 芸文庫)などがある
銀林 浩
ギンバヤシ コウ
1927年生まれ。東京大学理学部数学科卒業。明治大学名誉教授。数学教育協議会元委員長。著書に『数の科学水道方式の基礎』(麥書房)など、訳書に『ゲームの理論と経済行動』(共訳、ちくま学 芸文庫)などがある
経済学に数学を用いるには、物理学者が行うようにまずは特殊な個別の問題を数学的に記述し、厳密な証明を与えつつ理論を一般化していかなければならない―ヒルベルトを師と仰ぎ、量子力学の数学的基礎付けで若くして不朽の業績を挙げたフォン・ノイマンは、経済学をも厳密な“科学”と捉えた。第1巻におけるゼロ和2人ゲームの定式化を踏まえ、本巻ではプレイヤーが3人以上の場合のゼロ和ゲームについて議論を展開し、n人ゲームの一般論へ向けた基礎をさらに積み上げていく。全3巻の中核をなす議論である。
第5章 ゼロ和3人ゲーム(予備的考察
単純多数決3人ゲーム ほか)
第6章 一般理論の定式化、ゼロ和n人ゲーム(特性関数
与えられた特性関数をもつゲーム ほか)
第7章 ゼロ和4人ゲーム(予備的考察
立方体Qの特別な点についての議論 ほか)
第8章 参加者n≧5の場合についての若干の考察(ゲームのさまざまな類のもつ自由度
対称な5人ゲーム)
第9章 ゲームの合成と分解(合成と分解
理論の修正 ほか)
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