裏返し文章講座 ─翻訳から考える日本語の品格
「悪訳」を鏡に
翻訳批評で名高いベック氏ならではの文章読本。翻訳文を素材に、ヘンな文章、意味不明の言い回しを一刀両断、明晰な文章を書くコツを伝授する。
欠陥翻訳批評で名高いベック先生ならではの、ひねりのきいた文章読本。有名な翻訳書の「悪訳」を通して、よい文章とは何かを考える。世に流通する翻訳書には、分野を問わず、有名無名を問わず、「悪訳」があふれている。ザクザク出てくるヘンな文章、意味不明の言い回し。有名な作家だって、名高い学者だって、ちんぷんかんぷんの文章を書いていた。日本語の文章で、何がわかりにくさを生むのか、すっきり意味が通る読みやすい文章を書くにはどうすればいいのかを、具体的な事例を通して検討、品格ある文章の条件を総括する。巻末には日本語クイズを収録。気軽に楽しめる日本語読本。
第1講 開講にあたって
第2講 権威の生んだ悪文―アダム・スミス『国富論』
第3講 学者ことばの陰に―ジョン・K.ガルブレイス『不確実性の時代』
第4講 文学ならぬ翻訳―D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
第5講 しどろもどろのアマチュア訳―ガートルード・スタイン『三人の女』
第6講 作家の文章力―E.ブロンテ『嵐が丘』
第7講 総括 悪文を生み出すもの
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可