新編 普通をだれも教えてくれない

鷲田 清一

生きる拠りどころとは?

「普通」とは人が生きる上で拠りどころとなるもの。それが今見えなくなった。身体から都市空間まで「普通」を巡る哲学的思考の記録。
【解説: 苅部直 】

新編 普通をだれも教えてくれない
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,260円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ワ-5-3
  • 刊行日: 2010/02/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09270-0
  • JANコード:9784480092700
鷲田 清一
鷲田 清一

ワシダ キヨカズ

1949年京都生まれ。77年京都大学大学院文学研究科(哲学)博士課程修了。関西大学文学部哲学科教授等を経て、大阪大学総長に。『分散する理性』『モードの迷宮』により、89年サントリー学芸賞受賞、『「聴く」ことの力』により、2000年桑原武夫学芸賞受賞、04年紫綬褒章受章。『ちぐはぐな身体──ファッションって何?』『新編 普通をだれも教えてくれない』『わかりやすいはわかりにくい?──臨床哲学講座』『哲学個人授業──〈殺し文句〉から入る哲学入門』など、著書多数。

この本の内容

「普通」とは、人が生きていく上で本当に拠りどころとなること。ところが今、周りを見渡してみても、そんな「普通」はなかなか見出せない。私たちが暮らす場も大きく変わり、人と人との結ばれ方も違ってきた。自由で快適で安全な暮らし。それが実現しているようでその実、息苦しい。時として私たちは他人を、そして自らを傷つける。一体、「普通」はどこにあるのか?この社会の「いま」と哲学的思考とが切り結ばれる珠玉のエッセイ集。

この本の目次

1 普通をだれも教えてくれない―人生のベーシックス
2 ひとは日付に傷つく―神戸児童虐殺事件と阪神大震災
3 からだが悲鳴をあげている―パニック・ボディ
4 ずっとこのままだったらいい―干上がる私的な空間
5 街が浅くなった―都市の肌理
6 思いがとどくだろうか―ホスピタリティについて

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