映画芸術のバイブル
卓抜したシナリオ作家、映画監督伊丹万作は、絶妙な批評の名手でもあった。映画論、社会評論など、その精髄を集成。
【解説: 中野重治・大江健三郎 】
![伊丹 万作](/noimg/noimg_author.gif)
伊丹 万作
イタミ マンサク
1900〜46年。本名池内義豊。愛媛県松山市生まれ。1917年松山中学卒。中村草田男らと雑誌「楽天」を作る。挿絵画家を経て、27年谷崎十郎プロダクションに参加。翌年片岡千恵蔵プロダクションに参加。以後「国士無双」「闇討渡世」(32年)、「武道大鑑」(34年)、「忠次売出す」(35年、トーキー第1回作品)、「赤西蠣太」(36年)など20本余の監督作品を残す。38年病床に臥し、「無法松の一生」「手をつなぐ子等」などのヒューマニズムにあふれたシナリオを書く。その間、さまざまなエッセイを書き、作品は『伊丹万作全集』全3巻(61年、筑摩書房)として刊行された。
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