エキゾチックな球面
微分トポロジー誕生
7次元球面には相異なる28の微分構造が可能! フィールズ賞受賞者を輩出したトポロジー最前線を臨場感ゆたかに解説。
【解説: 竹内薫 】
7次元の球面は相異なる28通りの微分構造をもつ!5次元や6次元球面がただ一通りなのに7次元では突如ふつう以外に27通りもの微分構造が可能!!J.ミルナーはそれを“エキゾチックな球面”と呼んだ。本書の一章「奇跡のトポロジスト」では、大発展をとげる微分位相幾何学誕生の衝撃を活写する。ほかに、同じフィールズ賞受賞のR.トムや5次元以上でのポアンカレ予想を解決するS.スメールも登場。数々のエピソードを織り混ぜてつづられた1960年代のトポロジー研究の最前線。爆発する草創期の生命力を臨場感ゆたかに描き出し、創造的な数学者の世界を魅力的に紹介する。
1 イリノイにて
2 アルプスの山々
3 フリースピーチ―ハンドル体の理論
4 バンドル
5 トポロジーの魂―コボルディズム
6 古典数学への道
7 奇跡のトポロジスト―微分トポロジー
8 よき歳月―組合せトポロジー
9 回路網のトポロジー
10 まばゆい未来のために
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