柳宗悦コレクション1 ひと
美の本質
美の人として知られる柳。しかし彼の主眼は、社会をよりよい方向に変革することにあった。その思想の全貌を描くシリーズ第一巻。
【解説: 中見真理 】
【対談】柳宗悦という可能性 阿満利麿・水尾比呂志
それまで見向きもされなかった生活雑器に美しさを見出し、「民藝」という美の基準を確立した柳宗悦。その蒐集から稀代の目利きとして知られているが、彼はまた、よりよい社会の実現を願う「考える人」でもあった。宗教哲学者として魂の救済を追求した柳は、慈悲の仏・阿弥陀仏の救済原理と出会い、現実社会に生きる人々を救うことを目指すに至る。白樺派の仲間、ロダン、ブレイク…柳思想の全貌を、彼に影響を及ぼした人々との出会いから探るシリーズ第1巻。
学習院のこと
トルストイの百年祭に際して
宗教家としてのロダン
思想家としてのブレーク
ホイットマンとエマソン
宗教哲学の再建
バーナード・リーチへの手紙
聖者と乞食との対話
木喰上人発見の縁起
才市の歌〔ほか〕
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