増補 広告都市・東京 ─その誕生と死
それは消費社会の終焉なのか
それとも――
都市そのものを広告化してきた80年代消費社会。その戦略と、90年代のメディアの構造転換は現代を生きる我々に何をもたらしたか、鋭く切り込む。
「私を見よ!」と主張することなく、自らを不可視化して「見ずにはいられない」世界の枠組みを巧みにつくりあげてきた80年代広告戦略。パルコを中心に渋谷を演出した西武の展開や、資本という「リアル」を隠蔽したディズニーランド等の構図に見られるように、それは街全体を“広告”と化すことにより、消費社会を駆動させてきた。この戦略が崩壊するとき、我々の身体には、アイデンティティには何が起こるのか。“広告‐メディア‐消費社会”のトライアングルの変遷は何をもたらすのか。現在の社会状況の変化に鋭い問いを投げかける補遺つき。
第1章 『トゥルーマン・ショー』の広告論(『トゥルーマン・ショー』の世界
資本というリアル ほか)
第2章 “八〇年代”渋谷の神話と構造(都市の発見
都市の記号論/記号論の都市 ほか)
第3章 広告=都市の死(“ポスト八〇年代”の渋谷
「脱出後」のトゥルーマン ほか)
結 広告化せよ!そして広告にあらがえ
補遺 あるいは続篇のためのノート―終わりなき日常の憂鬱(三〇年代ブーム再考
『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』 ほか)
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