ガルガンチュアとパンタグリュエル 3 第三の書
純化された笑いの宇宙
パニュルジュが結婚を決意するも迷走、物語は夢や占いをめぐっての目くるめく言葉のアリーナと化す。浄められた〈愚者〉の世界の豊饒な魅惑。
フランス・ルネサンス文学を代表する作家ラブレーの記念碑的大作、待望の新訳第3弾。平和な時代を迎え、領主となったパニュルジュは、またたく間に財産を蕩尽、借財を抱えながら「借金礼賛」論議を展開。さらに、結婚を決意するもふんぎりがつかず、物語空間は、夢や占いをめぐっての、めくるめく言葉のアリーナと化してゆく。有名な“たまきんブラゾン”も登場、浄められたワイズフールの世界の豊饒な魅力。
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