「芸能と差別」の深層 ─三國連太郎・沖浦和光対談
「竹取物語」「東海道四谷怪談」からフーテンの寅さんまで日本文化の底流にあるものとは? 実体験にもとづく言葉の重みと知的興奮に満ちた一冊。
切っても切れない「芸能」と「差別」の関係とは?芸歴50年をこえるベテラン役者三国連太郎と、アジア的スケールで民衆文化を研究する沖浦和光が徹底的に語り合う。「竹取物語」「東海道四谷怪談」などの古典から「フーテンの寅さん」「釣りバカ日誌」までを縦横に論じる。さらに南西諸島、アジア諸国へと視点は広がる。実体験に裏付けられた言葉の重みと、深い知性に満ちたスリリングな一冊。
第1部 浮世の虚と実(俳優生活の原点
浮世は憂き世
大砂漠で目覚める
役者と芸能
“色悪”に見る新しい人間像
俳優の社会的地位)
第2部 芸能史の深層(日本文化の源流を探る
卑賎の業とされた芸能
かぐや姫伝説を読み解く
大道芸とフーテンの寅さん
近代日本に背を向けた人生)
補章(アジア民衆文化の深層
四国遍路について語ろう)
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