東京の戦争

吉村 昭

東京初空襲の米軍機に遭遇した話、寄席に通った話。少年の目に映った戦時下・戦後の庶民生活を活き活きと描く珠玉の回想記。
【解説: 小林信彦 】

東京の戦争
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 525円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:よ-1-5
  • 刊行日: 2005/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-42096-7
  • JANコード:9784480420961
吉村 昭
吉村 昭

ヨシムラ アキラ

1927―2006年。東京生まれ。学習院大学中退。66年、「星への旅」により太宰治賞受賞。73年「戦艦武蔵」「関東大震災」などにより菊池寛賞受賞。79年「ふぉん・しいほるとの娘」(吉川英治文学賞)、85年「冷い夏、熱い夏」(毎日芸術賞)、「破獄」(読売文学賞)、94年「天狗争乱」(大佛次郎賞)、97年より日本藝術院会員。

著者に関する情報

追悼・吉村昭[全文を読む]

この本の内容

物干台で凧を揚げていて、東京初空襲の米軍機に遭遇した話。戦中にも通っていた寄席や映画館や劇場。一人旅をする中学生の便宜をはかってくれる駅長の優しさ。墓地で束の間、情を交わす男女のせつなさ。少年の目に映った戦時下東京の庶民生活をいきいきと綴る。抑制の効いた文章の行間から、その時代を生きた人びとの息づかいが、ヒシヒシと伝わってくる。六十年の時を超えて鮮やかに蘇る、戦中戦後の熱い記憶。

この本の目次

空襲のこと
電車、列車のこと
石鹸、煙草
土中の世界
ひそかな楽しみ
蚊、虱…
歪んだ生活
戦争と男と女
人それぞれの戦い
乗り物さまざま
食物との戦い
中学生の一人旅
進駐軍
ガード下
父の納骨

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