流浪 金子光晴エッセイ・コレクション
戦時下日本で反戦詩を書き続けた不屈詩人。戦前にアジア、ヨーロッパを妻と放浪し、帰国した日本は「異国」だった。
【解説: 山崎ナオコーラ 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 998円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:か-47-1
- 刊行日:
2006/05/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:4-480-42201-3
- JANコード:9784480422019
- 在庫 ×
戦時下日本で反戦詩を書き続け、「抵抗詩人」と呼ばれた金子光晴のベスト・エッセイ集。本書では自伝と、アジア、ヨーロッパ紀行を収める。幼少時に若い養母に育てられ、早く性に目覚めた青年は、反抗と放蕩を繰り返した後、森三千代と結婚。三千代を巡る三角関係解消のために、夫妻は貧乏旅行に出発、数々の強烈な体験をする。だが、帰ってきた日本こそが「異国」だった。
1 “鬼の児”世に憚る(洞窟に生み落されて
第一の「血のさわぎ」
大学遍歴)
2 愛と放浪の始まり(発端
恋愛と輪あそび
支那浪人の頃)
3 ヨーロッパへ(瘴癘蛮雨
処女の夢
ビールセル城
安土府)
4 ふたたびアジアの懐へ(マルセイユまで
疲労の靄
夜
虹
蝙蝠)
5 異国日本(腫物だらけな新宿
再びふりだしから出発)
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