<敗戦>と日本人
昭和二十年七、八月、日本では何が起きていたか。歴史的決断が下されるまでと、その後の真相を貴重な史料と証言で読みといた、入魂の書き下ろし。
1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、民族の存亡を賭けた戦いに終止符を打った。しかし敗戦の決断に至る過程は、困難を極めた。天皇とその周辺や重臣たち、陸海軍の指導層はその間、何をしていたのだろうか。また国民は、その時をどのように生きたのか。貴重な史料と証言を読みときながら、敗戦という未曾有の運命に直面した日本人の真実を描く、入魂の文庫書き下ろし。
第1章 『昭和天皇独白録』が明かす「聖断」の真相
第2章 『昭和天皇独白録』をめぐる謎の手紙
第3章 昭和天皇の目撃者―『侍従長の回想』
第4章 終戦内閣の閣僚が体験した『終戦秘史』
第5章 『戦藻録』が記録した最後の特攻
第6章 『機関銃下の首相官邸』が描く大日本帝国の最期
第7章 『機密戦争日誌』―軍部エリートの栄光と挫折
第8章 非運の外交官が考察した『時代の一面』
第9章 『敗戦日記』の八月十五日への道
第10章 一医学徒が綴った『戦中派不戦日記』
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