洪思翊中将の処刑 上
韓国人の帝国陸軍中将はなぜ戦犯になったのか。二重の忠誠に引き裂かれた悲運の生涯と、それが照射する近代日本の「栄光」と汚辱。
- シリーズ:ちくま文庫
- 924円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:や-30-1
- 刊行日:
2006/10/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:400
- ISBN:4-480-42269-2
- JANコード:9784480422699
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明治42年、大韓帝国最後の皇帝純宗は自国民の中から36名を選抜し、日本の陸軍中央幼年学校に入学させた。その中の一人が、本書の主人公・洪思翊中将である。彼は陸軍士官学校、陸軍大学に進み、終戦時は比島派遣第14方面軍兵站監を務めていた。民族差別にもかかわらず「帝国陸軍中将」となり、敗色の濃いフィリピンで捕虜の管理・監督にあたり、それによって戦犯として告発されるまでを描く。
南方赴任
韓国系将校
忠誠
出生伝説
虚構の応酬
戦犯法廷
複廓陣地
敗戦
平常心
山下裁判の証人
捕虜輸送
小田島証言(1)
小田島証言(2)
小田島証言(3)
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