熊を殺すと雨が降る ─失われゆく山の民俗
「森に生かされている」
という思いにふるえる山の文化論
山で生きるには、自然についての知識を磨き、己れの技量を謙虚に見極めねばならない。山村に暮らす人びとの生業、猟法、川漁を克明に描く。
「熊を殺すと雨が降る」とはマタギに語り継がれる言い伝えである。山の神が聖なる地を熊の血で穢したことを怒り、雨を降らせて山を清くするという意味だ。だがマタギは裏の意味も知っている。熊は雨が降る前に食いだめをするため、この時に撃たれることが多いのだ。けれどもマタギは言い伝えどおりに記憶する。神の祟りを畏れたのだ―。山に暮らした人びとは、生態系の仕組みを科学の目では捉えなかった。そこに人間が自然と折り合いをつけて生きるための知恵を読み解き、暮らしの原点を克明に描いた快著。
第1章 山の仕事(杣
日傭 ほか)
第2章 山の猟法(熊狩り
猪狩り ほか)
第3章 山の漁法(魚釣り
手掴み漁 ほか)
第4章 山の食事(魚
山獣 ほか)
終章 山の禁忌(口伝)
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